以上のようにボストンフォレストでは、身近な自然にあるものを使った遊びを通して自然生態系の仕組みを知るきっかけづくりをしている。また、小学校期間中にひとりの子供が3回ボストンフォレストを訪れることにより、成長にあわせて同じ自然環境をより深く知ることができる。さらに高学年になると野生生物の生息地の改善を実際に行うなど、現実社会における「行動」に結びつくようなアクティビティーが用意されている。 以上、ルンデネイチャースクールで行われるプログラムでは、子供たちが地元とは異なった環境の中で1週間滞在して、1日ずつ異なった内容を行うことにより、多角的な視点からひとつの環境を考える経験をもてる点が特徴的である。これは地元に戻った後、地元の環境をも多角的にとらえる訓練ともなる。また、ひとつの内容について知識と体験とを半分ずつバランスをとっている点で参考となる。一方、ウィスコンシン州のボストンフォレストでは、日頃見慣れている地元の白然とのふれあいを、様々な形で行うことにより、地元の自然の新たな魅力を発見することができるアクティビティーを行っている。このことは、日常的な身の回りの自然とふれあう訓練となり、地元の自然への関心、興味を高めるのに非常に効果的である。
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